誤振込なのに相手が返還に応じてくれない!

Legalus編集部さん 2016年02月13日

 誤送金して相手に返金を求めても応じないとき、法的にどういう方法で返還を求めることができますか。
 ゆうちょ銀行内のATMを使い誤操作により誤送金してしまいました。気がつきすぐに(五分以内ぐらい)職員に申し出ましたが、すでに相手方の口座に入金されてしまっており間に合いませんでした。職員の指示に従い、返還請求依頼の書類を作成しましたが、返金されませんでした。相手の情報は口座と氏名しかわかりません。ちなみに誤振込の額は5万円です。



(60代:男性)

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Legalus編集部

     誤振込をしてしまい相手方が組戻しに応じてくれない場合、通常であれば不当利得返還請求訴訟を提起することになります。

     もっとも、訴訟を提起するには当事者を特定する事が必要です。当事者は住所と名前で特定するのが通例ですが、相手方の住所が不明な場合には23条照会によって弁護士会を通じて、諸団体に照会して、必要な事項の報告を求めることになります。しかし、今回のように銀行が照会先の場合、銀行は、開設者側のプライバシーの問題を理由に回答してくれません。

     そこで、今回のように口座番号と名前しか相手方の情報が無いような場合には、預金口座とカタカナ名の名義人名だけで、不十分ながら、相手方の特定はあるとして、一応訴訟を係属させ、その後の手続のなかで、調査嘱託等によって住所、氏名等の特定を図っていくという運用を採る裁判所が多いようです。

     裁判所からの調査嘱託であれば銀行も情報を開示してくれますので、この情報によって当事者は特定されます。当事者さえ特定されれば誤振込の事案では問題なく返還請求は認められるでしょう。

     しかし、相談者の場合振込額が5万円ということですので、訴訟を提起すると費用倒れとなってしまいます。ゆうちょ銀行の職員に協力を求め粘り強く返還請求依頼をするしか無いでしょう。

2016年02月13日

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