スマートフォンの修理代請求は可能でしょうか?

Legalus編集部さん 2016年01月15日

 田舎の林道に車(トラック)をとめて農作業中に、他の車が通るからと無断で車を移動されました。その際、車(トラック)の荷台に乗せてあったコンテナが勢いよく動き、荷台に載せておいたスマートフォンの液晶とカメラが壊れてしまいました。私が作業をしていたので邪魔をしては悪いと思い、善意で動かしてはくれたのですが修理代金を全額請求することは可能でしょうか?



(20代:男性)

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Legalus編集部

     よかれと思ってやった行為であっても、誰かの持ち物を壊してしまった場合、法律上は不法行為に基づく損害賠償請求が可能だと考えられます(民法709条)。



     具体的には、条文上「故意又は過失によって他人の権利又は法律上保護される利益を侵害した者は、これによって生じた損害を賠償する責任を負う」とあります。過失とは、いわゆる不注意を意味します。他人の権利に、ご相談者様がもっているスマートフォンが該当します。したがって、車を運転して不注意で荷台に載っていたスマートフォンを壊されたのですから、その修理代金は請求できるのではないかと考えられます。

     もっとも、実際に訴訟などに発展した場合、請求が認められない可能性もあります。前述の、不法行為における過失は、「予見可能性にもとづく結果回避義務違反」とされます。簡単に言えば、「予想できたのに、その予想から生じる結果を避けようとしなかった」ということです。今回のケースでは、コンテナが乗っている車の荷台に、壊れやすいスマートフォンがあることを予想できたかというと、疑問が生じます。また、運転の態様自体は良好なものであり、むしろ壊れやすいスマートフォンを荷台に載せておくことに問題があるとして、一定程度の過失相殺(ご相談者様側の不注意を考慮して損害賠償の金額が減額される)される可能性もありえます。

     加えて、法的手段を利用する場合、おそらくは内容証明の送付、それに応じない場合は少額訴訟などを活用することになろうかと思われ、修理代金以上に手続きにまつわるコストが生じることが予想されます。相手方は「善意でやったことなのに法的手段に訴えるのか」と憤慨する可能性も否定できません。



     そのため、今回のケースでは上記のような点を考慮しつつ、相手方に「車を移動してもらったのはありがたかったが、スマートフォンが壊れてしまったから、なんとか修理代金の一部でも負担してもらえないか?」と丁重にご相談されるのが、大人の対応ではないかと考えられます。

2016年01月15日

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