マンション建設で日当たりが悪くなった。家賃を減額してもらえる?

User image 1 Legalus編集部さん 2014年01月07日

 私のマンションの裏に2階立てのマンションができるらしく現在工事中ですが、2階の私の住んでいる部屋だけ日当たりが悪くなりました。新しくできるマンションと私の住んでいるマンションは同じ家主さんです。日当たりがよくて選んだのに納得できません。家賃の減額はできないのでしょうか?



(20代:女性)

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Legalus編集部

     建物の家賃について、借地借家法32条は「建物の借賃が、土地もしくは建物に対する租税その他の負担の増減により、土地もしくは建物の価格の上昇もしくは低下その他の経済事情の変動により、又は近傍同種の建物の借賃に比較して不相当となったときは、契約の条件にかかわらず、当事者は、将来に向かって建物の賃貸の額の増減を請求することができる」と規定しています。



     もっとも、入居時に特に日当たりのよさを家賃額決定の要素としなかった場合には、日当たりが悪くなったことをもって当然には家賃の減額を請求できないと考えられます。この場合には、相談者の部屋の家賃が、近隣の同じような条件の部屋の家賃と比較して不相当に高くなった場合に限り、借地借家法の規定に基づいて家賃の減額請求が可能になります。

     仮に周辺の建物の平均的な日照時間は短いが、相談者の住んでおられるマンションの裏が偶然にも空地で日当たりが確保できていたというような場合には、マンションの建設後の日照時間がその地域の平均的な日照時間を大幅に下回らない限り、受忍限度内といわざるを得ないでしょう。つまり、日照時間の多少の減少では大家さんに家賃の減額の請求をすることはできないといえます。



     他方、賃貸借契約の締結にあたり大家さん(もしくは不動産屋)から「日当たりが良いことが自慢の部屋なのでその分家賃の設定額が高くなっています。」などの説明を受けていた場合などには、日当たりの良さが家賃額決定の要素となっていると言えます。それにもかかわらず、新たなマンション建設によって日当たりが悪くなったのであれば、家賃額決定の要素が欠けたと言えるので減額請求をすることが可能であると考えられます。

     ただし、あくまで日当たりの良さが家賃額決定要素つまり今回の賃貸借契約の内容となっている必要があるので、相談者において一方的に日当たりが良いから当該部屋を借りることにしたというだけでは足りません。つまり、賃貸借契約の当事者双方においてそのことが認識・認容されている必要があるのです。

2014年01月07日

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