父親の土地に家を建てて住んでいたら、出て行けといわれた!

Legalus編集部さん 2014年01月29日

 父親名義の土地に20数年前に私と妻名義(1/2ずつ)の家を建てました。いろいろな事情で父親が家からの退去を言い出しました。これまで借地料等は払っていません。建築時に父親からの建築許可はうけています。
そこで、質問です。
1.退去(引っ越し)をしないといけないのでしょうか。するとすれば、期限はいつでしょうか。父親は、今年中と言っています。
2.家は取り壊さないといけないのでしょうか。



(50代:男性)

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Legalus編集部

     相談者は土地所有者である父親に対し、これまで借地料等を支払っておられなかったとのことですので、相談者とその父親の間には本件土地に関し使用貸借契約が黙示的に締結されていたと考える事ができます。

     そして、今回の使用貸借は、特に返還時期を設けることなく、建物建築及び当該建物に居住することを目的とするものであると考えられます。

     このようなケースにおいて、使用貸借が終了するのは以下の場合です。



    1. 返還時期を定めなかった場合で借主が契約に定めた目的に従って借用物の使用・収益が終わった場合(民法第597条2項本文)。

    2. 借主が使用・収益をするのに足りる期間を経過したとみられる場合(第597条2項但書)。



     今回の場合、(1)借主が契約に定めた目的に従って借用物の使用・収益が終わったとも、(2)借主が使用・収益をするのに足りる期間を経過したとも考えられませんので、使用貸借契約は終了していないと主張することが可能です。
     もっとも、相談者がこれ以上父親の土地に住み続けることに抵抗を感じ、自主的に出て行かれる場合には原状回復義務がありますので、建物は取り壊す必要があります。また、建物の買取を請求することもできません。

2014年01月29日

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