手付金は返してもらえない?

User image 1 匿名ユーザーさん 2015年07月17日 00時13分

 マンションを見に行ったその日に自宅にてマンションの売買契約をし、翌日に手付金100万円を渡しました。その後、主人と話し合いをし、やはり支払い等で無理があるので、キャンセルしようということになり、3日後にキャンセルを申し出ましたが「やめたいという理由では100万は返金出来ない」と言われました。
 その後も業者を訪れましたが、「支払いは出来るのでローンの仮申請にサインしてください」の一点張りでキャンセルに応じてくれません。業者の言うとおり、売買の契約をした後ではこちらの都合でキャンセルは出来なのでしょうか?お金も返ってこないのでしょうか?


(30代前半:女性)

匿名弁護士

     結論から申し上げると、売主の側が「履行の着手」をしていなければ、契約をキャンセルすることは可能ですが、手付金として支払った金銭は返ってこないことになります。


     売買契約の際に支払われることの多い手付ですが、その性質から、



    1. 証約手付(契約が成立したことを証明するもの)

    2. 解約手付(売買の当事者が手金流し、手金倍返しによって、解除できるもの

    3. 違約手付(当事者の一方が契約に違反した時に授受されるもので、違約金の性質を有するもの)


    の3種類に分類されます。



     宅建業者が顧客との間で手付を授受する場合には、解約手付としての性質を有するとされていますので(宅地建物取引業法(宅建業法)39条2項)、相手方がその履行に着手するまでは買主はその手付を放棄して売買契約を解除することができるのです。その際、相手が損害をこうむっても、手付金を超える賠償をする必要はありません。



     解約の可否を決する「履行の着手」ですが、売主が買主のために仮登記を設定するとか、売買物件の一部を引き渡した場合などがこれにあたります。このような「履行の着手」が認められる場合には、もはや手付の放棄によって契約を解除することはできず、正当な理由なしに契約を破棄した場合には、債務不履行による損害賠償責任を負うことになります(民法415条)。



     なお、宅建業者が自ら売主となる不動産の売買契約について、宅建業者の事務所以外の場所において、当該不動産の買い受けの申込みをした者または売買契約を締結した買主は、一定期間内であれば申込みの撤回または契約の解除をすることができます(宅建業法37条の2第1項)。

     その期間は、申込みの撤回等を行うことができること及びその申込みの撤回等を行う場合の方法について告げられた場合は、その告げられた日から8日以内です(同条1項1号)。

     そして、申込が撤回された場合、宅建業者は受領した手付金等を速やかに返還しなければならないとされています(同条3項)。

2015年07月17日 00時13分

投稿時の情報です。適法性については自身で確認のうえ、ご活用ください。

関連Q&A

家賃滞納の支払いについて

不動産賃貸 2017年07月20日

今、現在、交際してる彼氏と7年同棲しています。 今日、不動産の方から 大家から家賃滞納をされてるいるので 今月中に2ヶ月分支払いしないと家に鍵を掛けますと言われました。 彼氏本人からも滞納してることすら言われておらず一緒にすんでるんだ...

漏水の責任はひとりだけ?

不動産賃貸 2017年07月18日

ある日突然階上の住人の部屋から洗濯水の漏水が漏れ伝わり、我が家の居室をびしょびしょにされてしまいました。 よく聞いてみるとその漏水は、その住居の本来の住人ではなく、その人がたまたま友人に一時滞在を許した時に取扱い不慣れのため起こしたも...

問題は解決しましたか?

弁護士を検索して問い合わせる

弁護士Q&Aに質問を投稿する

投稿する

不動産賃貸に強い弁護士

些細なことでもまずはご相談ください。じっくりお話を伺います。

《初回相談無料》お客さまの身近なパートナーとして、徹底サポートいたします。

全てはお客様のために。迅速、丁寧、正確なサービスを追求します。初回相談30分無料

企業法務から個人案件まで、いつでもどこでもあなたのパートナーでありたい

クライアントファーストをモットーに、常にご依頼者様の視点に立った誠実な事件対応を心がけております。

ページ
トップへ