弁護士コラム

交通事故によって耳鳴となった場合には,後遺障害として認定されるにはどのようにしたら良いですか。また何級となりますか。

[投稿日] 2018年10月12日 [最終更新日] 2018年10月12日
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岡田 正樹 弁護士 むさしの森法律事務所

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著しい耳鳴が常時あると評価できるものについては12級相当,耳鳴が常時あると合理的に説明できるものについては14級相当となります。


1 耳鳴とは何ですか。
外界からの音の刺激がないにもかかわらず,耳の周囲や耳内に音を感じる場合及び頭蓋内に感じるものを耳鳴と言います。
自覚的訴えとしては,セミの鳴くようなジーンジーンとかキーン,チーンと言われています。

2 後遺障害に該当する耳鳴とはどのようなものですか。
耳鳴に係る検査によって難聴に伴い著しい耳鳴が常時あると評価できるものについては12級相当,耳鳴が常時あると合理的に説明できるものについては14級相当となります。

まずは,「耳鳴に係る検査によって」耳鳴が認められないといけません。そして「難聴に伴う」耳鳴でないといけません。

(1)耳鳴に係る検査とは
①ピッチ・マッチ検査②ラウドネス・バランス検査を言います。
①で耳鳴を示すピッチが得られたならば②の検査がされ,耳鳴の検査としては,その大きさを検査するものとして重要です。

(2)難聴に伴うとは
純音聴力検査では難聴に該当しないレベルの40dB未満であっても30dB以上の難聴がある場合の耳鳴でないといけません。

(3)著しい耳鳴とは
「耳鳴に係る検査によって」耳鳴が存在すると医学的に評価できる場合です。

(4)常時とは
昼間外部の音によって耳鳴が遮断されるため自覚症状がなくとも,夜間のみ耳鳴の自覚症状がある場合には,耳鳴が常時あるものととして取り扱うとなっています。
夜間の耳鳴りの自覚症状があれば常時あると取り扱われることになります。

(5)耳鳴のあることが合理的に説明できるものとは
耳鳴の自訴があり耳鳴のあることが外傷等から合理的に説明ができることを言うとされています。


3 後遺障害申請に際しての注意
聴力障害に該当しないまでも一定程度の難聴のあることを前提として後遺障害該当性を判断します。
従ってオージオメーターによる純音聴力検査結果を診断書に記載していただくことが必要です。

岡田 正樹 弁護士

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