弁護士コラム

サービス残業中の事故で労災認定されるか

[投稿日] 2017年07月03日 [最終更新日] 2017年07月03日
期限が迫り仕事がたまって賃金不払い残業をしていたらケガをした場合に労災と認められるのでしょうか。
まず賃金不払い残業は労働基準法違反です。会社側は労働者の労働時間を適正に把握し、業務量が過大であれば、人員の配置を見直したり、仕事の調整をしたりして、解消しなければなりません。
それでは、労働者が賃金不払い残業をしている時間は、労働時間と認定されるのでしょうか。
最高裁は、使用者の指揮命令下に置かれたものか否かを客観的に判断するとしており、就業規則などから形式的に決まるものではないと判断しています。
上司から明確に指示された残業は、「使用者の指揮命令下に置かれた」と判断されます。また、黙示の指示があれば、同様に評価されることがあります。
日本の企業では、日常業務でも上司の明確な指示がないまま残業をしていることが多いです。業務量が多くて残業をせざるを得ず、そのことを上司も認識していることが少なくありません。こうした場合、黙示の指示により残業をしたことになります。労働者が事前に残業を申請していないからといって、業務ではなかったとはいえません。
労働者が担当する仕事が、早朝や夜などの時間外に働かないと完了しなかったというのであれば、明確な指示がなくても、上司は業務量や期限を把握しているはずですから、黙示の指示があったと認められます。
労働時間と認められれば、労災申請をすることができますので、弁護士にご相談ください。
 
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佐久間 大輔 弁護士

取扱分野
労働 不動産・建築 企業法務

コラムの内容は更新時のものであり、最新の情報と異なることがあります。

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