総務省で法改正に携わった経験もある立川の「街の弁護士さん」 大澤弁護士へのインタビュー
大澤 一雄 (おおさわ かずお) 弁護士の第1回インタビューです。
大澤 一雄 (おおさわ かずお) 弁護士の第1回インタビューです。
──街の弁護士さんというイメージで相談を受けているとお聞きしましたが、どんなことを心がけていらっしゃいますか。
気楽に緊張しないでお話くださいといった感じでしょうか。
肩肘張らずにお話をお聞きすることを心がけています。
──ご相談者はどんな年齢層の、どんな方たちが多いのでしょうか。
30代から70代と幅は広いですが、その中で強いて言えば最近は40代以降の方から、相続関係のご相談が多いですね。
ご相談額は少ない金額から多額のものまであります。
例えば、親から子供への相続において、兄弟間で遺産の分割方法が争点になっているご相談が典型でしょうか。
また、子供のためにも元気なうちに遺言を書いておきたいというご相談もあります。
一方で、負債を引き継ぎたくないということで相続を放棄したいというご相談もあり、その形態は様々です。
中小企業の経営者様からは、後継者がいないので会社をたたむ方法を相談され、税理士さんと一緒に考えることもあります。
──ほかにはどんなご相談がありますか。
最近では、若年層を中心に、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)上の誹謗中傷についてのご相談があります。
例えば、Twitter上の投稿を削除してほしいというのが典型です。
投稿の削除であれば裁判外での削除申請を行うことも考えられますが、削除されない場合には裁判手続を通じて削除の要否を争う必要があります。
このほか、投稿を行った者が誰であるかを知りたいというご相談もあります。
いずれにしても、お悩みであれば弁護士にご相談されるのがよい類型であるといえます。
──相続などで具体的なご相談例としてはどのようなものがありますか。
相続については、比較的解決までに時間がかかるのが一般的ですが、予想に反して1か月ほどの短期に決着したケースもあります。
ご兄弟間の相続で、相続税の納付期限までに終わらせたいので急いで解決がしたいというご相談でした。
遺産としては、預貯金や不動産等様々なものがありました。
私の方で他の相続人に対して直接面談をするほか電話で連絡を取り、ご希望をお聞きするなど、意見の調整を行いました。
また、不動産等の資産評価をするなど数字の面からみても公平な遺産分割となるよう資産調査も行いました。
このようなことを行うことで、相続人の皆様のご理解を速やかに頂くことができ、円満に解決することができました。
遺産分割調停といった裁判手続を経ないで、話し合いだけで解決したこととなります。
私としては「円満に終わってよかった」という安堵感があり、また、ご相談者の皆様にもよい解決ができたケースでした。
──うまくいくか分からないな、と思うようなケースもありますか。
例えば離婚をしたいというご相談で、離婚裁判を選択した場合には、離婚が難航することが見込まれるケースがあります。
離婚裁判で離婚するためには法律で定められた離婚原因が必要ですが、こうした法定の原因があるとまではいえないケースです。
ただ、こうしたケースであっても、交渉を通じて妥結点を探っていくことで当事者の合意により離婚することも可能です。
実際には、離婚そのものというよりも、離婚条件で揉めているケースも数多くあり、弁護士が間に入ることで離婚が成立したこともあります。
──ご相談を受けることが多い地域というのはあるのでしょうか。
割合としては、いわゆる多摩地区が多いです。
事務所のある立川のほか、八王子や国分寺、国立、府中、三鷹、吉祥寺、小平などが多いです。
これらの地域にかかわらず、23区はもちろん神奈川県や埼玉県に居住されている方からのご相談も広く受けております。
──弁護士になられてから、総務省の総合通信基盤局電気通信事業部消費者行政第二課に勤務されたことがありましたが、どのようなお仕事をされていましたか。
2019年1月から約3年間、勤務しました。
ここでは通常の弁護士業務では経験のできない仕事を数多く経験することができました。
例えば、プロバイダ責任制限法という法改正に携わりました。
──事務所を構えられたのは。
2023年1月からです。
司法試験に合格した後に司法修習という法曹三者になるための研修期間があるのですが、この司法修習を立川で行いました。
その縁もあり、立川で開業しました。
──ご自分の性格をどのように思いますか。
気さくな感じだと思います。
それから真面目です。
ご相談者様に対しては、連絡を小まめにするように心がけています。
趣味は水泳。
中高まで水泳部でしたので現在も週3回ほどは練習しています。
種目は自由形で少しでも早くなりたいと思い、いまも練習をしています。
──ご相談者様に特にお伝えしたいことは。
お悩み事がありましたら、まずはご連絡ください。
ご一緒に解決方法を考えていきましょう。