弁護士コラム

交通事故

Section banner traffic accident
自転車の傘差し運転で他の自転車を追い越そうとして衝突した場合の過失はどうなりますか。 交通事故 2018年09月18日

1 自転車の傘差し運転 自転車の傘差し運転は,片手運転となる危険な行為です。 平成27年道路交通法改正で自転車運転ルールも厳しくなりました。 ところが,直接に片手運転を禁止している条文はありません。しかし,安全運転義務(道路交通法71条6号)として各都道府県公安委員会で定めることができますから,その違反となります。 その点に触れたものとしては,名古屋地...

頚椎や腰椎の椎間板ヘルニアとは何ですか。交通事故で怪我をした場合にはどのような関係になりますか。 後遺障害・後遺症 2018年09月16日

1 椎間板ヘルニアとは何ですか。 (1)椎間板 脊柱(頚椎・胸椎・腰椎)のすべての椎体と椎体との間にあるディスク状の線維性軟骨組織で,それらを連結すると共に外力に対するショックアブソーバーとしての役割をしています。 (2)椎間板ヘルニア 繊維輪組織から椎間板が脱出することを言います。 その結果,発生レベルに相応する神経(脊髄,神経根)を圧迫します。 そ...

先日,強引な車線変更をして入ってきた車両との衝突避けようとして急ブレーキをかけて左にハンドルを切ったところ自分の車両を道路脇の電柱に当ててしまって,車両は壊れ私も怪我をしました。このように接触をしない場合にも相手方に責任を認めさせることはできるのでしょうか。 過失割合 2018年09月10日

1 接触がないときであっても,車両の運行が被害者の予測を裏切るような常軌を逸したものであって,これによる危難を避けるべき方法を見失うなど,衝突にも比すべき事態である場合には事故と被害者の受傷との間に相当因果関係を認めるのが相当であるとされています 。 つまり,相手方車両の行動が被害者車両に「運転方法を著しく変更させる措置をとることを余儀なくさせる場合」...

台風や暴風雨の中で起きた交通事故,過失割合にどう影響する? 過失割合 2018年09月06日

弁護士の新田真之介です。 此度の台風被害を受けた皆さまには心からお見舞い申し上げます。 我々交通事故を扱う弁護士にも,すでにいくつか今回の台風の暴風雨の中で発生した交通事故の相談が寄せられています。 そこで今回は,台風や暴風雨などによって道路が水で濡れており,または降雨で視界が悪いという状態で起きた交通事故において, 過失割合などの判断にどのような影響...

男性ですが,妻が働いているために,家事をしていた場合の休業損害・逸失利益はどうなりますか。 休業補償 2018年08月23日

男性でも主夫(家事従事者)としての扱いを受け,休業損害・逸失利益を請求することができます。 基礎収入額ですが,主夫も同様に家事労働の経済的評価から見て女子平均賃金とするのが大勢のようです。 但し,再就職のための準備中に主夫をしていたような場合には男子平均賃金とする可能性があります。 1 判例の考え方は,どうなっていますか。 他に職を持たず,家庭にいて家...

外傷後遷延性意識障害(植物状態)とは何でしょうか。また,余命期間・症状固定時期・逸失利益をどのように考えるのでしょうか。 慰謝料・損害賠償 2018年08月07日

1 遷延性意識障害(植物状態)とは何でしょうか。 遷延性意識障害(植物状態)とは,頭部外傷や脳出血で昏睡状態となり,死線をさまよったが開眼できるようにはなったものの,周囲との意思疎通を完全に喪失した患者の示す症候群を言います。 大脳半球がびまん性に(=広範囲にまだらに)損傷しているものの,脳幹機能がほぼ正常に保たれていて心肺機能に大きな支障がなく,自発...

PETとSPECTとは何ですか。そしてそれらは,高次脳機能障害認定に影響しますか。 後遺障害・後遺症 2018年08月07日

PET及びSPECTが脳機能低下の判断材料として有用であることは認めます。高次脳機能障害における画像所見としてそれらを補助資料として認定した判決もあります。 しかし,現段階では,高次機能障害の判定資料として自賠責及び裁判実務として定着しているとは言えません。 1 核医学検査 (1)はじめに PETもSPECTもともに核医学検査と呼ばれるものに属していま...

交通事故の過失割合では、ゼブラゾーンを走行してきた車両の方が不利に扱われるのでしょうか。 過失割合 2018年08月06日

ゼブラゾーンは,単に車両の走行を誘導するに過ぎないものです。 そのため立ち入りについては,安全地帯や立入禁止部分の場合に設けられているような禁止条項や罰則はありません。 しかし,民事賠償においては,ゼブラゾーンを走行していた車両(自動二輪車を含めて)に対して修正要素として10から20パーセント加算されて,不利に扱われます。 1 ゼブラゾーン(導流帯) ...

被害者が加害者に対して損害賠償請求する場合には,自転車事故では自動車事故とどのようなところが違うのでしょうか。 交通事故 2018年08月06日

自賠法(自動車損害賠償保障法)は自転車事故には適用されないために、自転車は自賠責保険のような対人賠償責任保険に入る義務がありません。 そのことから、自転車事故については、責任を追及する上での違いがあります。 1 自動車事故との違い 根本にある違いは、自動車事故で適用される自賠法(自動車損害賠償保障法)は自転車事故には適用されないということです。 つまり...

交差点の信号機の一方が黄色点滅で他方が赤点滅の場合には,黄色点滅が優先するのでしょうか。 過失割合 2018年07月30日

点滅信号は,「信号機により交通整理が行われている」ものではなく,過失割合については,信号の色ではなく道路の形状や車両の速度等から判断されます。 1 点滅信号は,交通整理なのか。 信号機により交通整理とは,信号機の信号により,交互に一方の交通を止め,他方を通す方法で交通規制が行われている場合です。 信号機が点滅している場合には,それと異なります。 つまり...