今これを読んでいる方は、子供が行方不明になってしまったかもしれないと不安を募らせている方が多いと思います。
まずはあなた自身が落ち着いてください。予期せぬことが起こると人は冷静な判断を下すことができなくなります。
それでは見つかるはずの子供も見付からなくなってしまうため、1にも2にも冷静さを取り戻すことに努めましょう。
今回は私達が考える子供が行方不明になってしまった場合の対処法を中心にご紹介します。
捜索方法や警察・探偵への依頼方法などもご紹介しておりますので、必ずあなたの捜索活動の力となってくれるでしょう。
行方不明になったときの対処方法
行方不明だと感じた瞬間に行動することが大切です。
一事が万事と言いますが、まさに行方不明も同じことが言えます。
行方不明になった際にとるべき行動としては、まず警察と探偵に依頼することが挙げられます。詳しくは後述しますが、この2つに依頼することが行方不明解決への近道です。
また、自分で行える対処方法としては、子供が立ち寄りそうな場所を中心に探してみるのが良いでしょう。慣れ親しんだ場所には自然と足が向かうはずです。
電話に出ないなど直接連絡が取れない場合などには、友達の連絡先がわかればそちらへ連絡を入れてみることもおすすめします。友人宅へ身を寄せている可能性もあるため、子供がいると思われる場所には全て連絡を入れるか足を運んで探してください。
効果的な捜索方法とは?
もっとも効果的な捜索方法としては、学校や子供の友達宅へ連絡をすることです。つまり、自分の力だけではなく外部に協力を要請するのがもっとも効果的です。
行方不明という事実が周囲に広がってしまう危険性や、もし行方不明でなく単なる家出であったらどうしようという不安よりも、子供が見つからないことのほうが何よりも重大な事件です。
早期解決を望むのであれば、積極的に外部に協力を求めることが先決です。
警察へ依頼する場合
子供が行方不明になってしまった旨を警察へ届け出る場合には、何よりも重要視されるのが事件の重大性です。単なる家出だと判断されてしまった場合には、警察はなかなか捜索へと動いてはくれません。
また警察へ届け出る際には、親権者・配偶者だけではなく恋人であっても可能です。この届出を出す場所ですが、行方不明者が失踪した場所を管轄する警察署へ出向く必要があります。
この際に必ず持って行くべき物として、あなたの身分を証明する物を持って行きましょう。
どこの誰か分からなければ警察も対応してはくれません。ちなみに、あなたの情報だけではなく、もちろん失踪者本人を証明する書類も必要です。
証明書類に求められる情報として、失踪者の氏名や生年月日、住所や職業など簡単な情報くらいは提示できるようにしてください。
届出を出す警察署では、具体的な失踪者の情報や失踪時の状況、交友関係や最近の動向や様子などを詳しく聞かれます。
つまり、すぐに捜索に踏み切ってくれる訳ではないということです。警察としても事件性があるのかないのかを判断した上でしか捜索活動ができないため、思っているよりも初動は遅いと思ってください。
今この瞬間も事件の起きている日本では、残念ながら本当に苦しんでいる人が後回しにされてしまっている現状があります。
探偵へ依頼する場合
警察とは異なり、探偵へ依頼する場合には事件の重大性は関係ありません。
浮気・不倫・企業調査・家出・行方不明など、どのような案件にも全力で捜索・調査してくれるのが探偵のメリットです。
探偵に依頼をしに行く際にも、警察のときと同様にあなたの情報や失踪者本人の情報を提示する必要はあります。また、同じように失踪者の近況を細かく説明する必要もありますが、事件性が薄くても探偵はしっかりと依頼をこなします。
ちなみに、失踪者の捜索を依頼するのは親権者・配偶者・恋人・友達などであっても依頼は可能です。
探偵は警察の初動が遅いというデメリットが解消され、なおかつ警察のようにとっつきにくい印象もないため、より親身になって相談できる環境が整っています。
元警察OBが在籍している探偵事務所も多いため、警察との連携を図ることも可能です。
行方不明になる理由
子供が行方不明になる理由として挙げられるのが、「学校」「家庭」「恋愛」「拉致・誘拐」などです。ちなみに、小学校低学年以下の子供に関しては「迷子」も候補に上がってきます。
特に思春期の中高生にもなると多感な時期でもあるため、明確な理由を探ることすら難しいのが現状です。そこで、それぞれのケースにおける行方不明の原因をご紹介していきます。
(1)学校
ひと昔前までは少なかったことですが、今では小学校でも陰湿ないやがらせやイジメが横行しています。このように学校関係での友達間トラブルが原因で行方不明になるケースも少なくありません。
中学校や高校になると、そういったトラブルが表面化することも少なく、周りからみると急に生徒が理由もなく失踪をしたとなってしまいます。頼れる先生や仲間がいれば行方不明になることもなかったかもしれません。
(2)家庭
複雑な家庭環境だけではなく、ごく普通の一般家庭にも原因は潜んでいます。
夫婦間でケンカが多い、家族で食卓を囲む機会が少ない、お父さんが休日にも家にいないことがあるなど、これらに該当する家庭は要注意です。
これらに共通する問題として家族のコミュニケーションの不足が挙げられます。
家族の時間が少ないということは、子供が今日何をしていたか、今どんなことに興味があるのか、何か悩みはないのかを聞く機会もないということです。
子供に目を向けていなければ、子供は誰か自分を見てくれる場所を探し求めてしまいます。
「あの時こうすれば良かった」と後悔することはいくらでもできますが、時間を取り戻すことだけはできません。
(3)恋愛
年上の交際相手と付き合っている場合、どちらかが複雑な家庭環境で育っている場合などに多い失踪理由が恋愛トラブルです。年上の交際相手と付き合っていると、どうしても自分も大人になったような気分に浸ってしまいがちです。そういった気持ちの高揚などが駆け落ちなどの消息不明状態につながることも多いです。
また、複雑な環境で育っている子供の場合には、早くこの環境から抜け出したいという気持ちが交際相手の元への家出につながるケースも多く、そのまま家出が行方不明へとなってしまうケースも多いようです。
子供のすべてを把握できませんが、交際相手がいるのかいないのかは知っておいたほうが良いでしょう。
(4)拉致・誘拐
他の記事でもご紹介しましたが、警察のデータでは年間8万人は行方不明者が出ています。その中には「拉致・誘拐」も含まれており、自分の子供に限ってそれはないだろうという時代でもなくなってきました。
住んでいる地域に人気のない場所などがある場合には、その可能性も考えたほうが良いかもしれません。
(5)迷子
小学校の低学年以下の子供に多いのが迷子をキッカケとする行方不明です。
実際に迷子だと思っていたら行方不明だったというケースも珍しくなく、子供の行方不明者が後を絶ちません。
小さな子供の場合には、自分であらゆる問題を解決する力もないため、森や海、住んでいる場所から遠方などで行方不明になってしまったとなると、それがそのまま生死に関わる大事件です。
一番大切なことは「大丈夫」だと過信してはいけないということです。
行方不明になるのを未然に防ぐ方法
前述した行方不明になった原因に対して、それぞれの対処方法もご紹介していきます。
(1)学校
子供が学校でどんな生活を送っているのかまでは伺い知ることができません。
しかし、家族のコミュニケーションから把握することはできます。
日頃から子供の言動に目を向けて、子供のことをもっと知ろうとすることが大切です。
(2)家庭
家庭でのトラブルは夫婦間で解決できる場合がほとんどです。
夫婦間で喧嘩が多い、家族団らんの時間が少ないなどは、夫婦間で円満な家庭を築いていこうという気持ちが希薄なことを証明しています。
あなたの家庭は子供にとって幸せな環境となっていますか?
今一度、子供との時間の作り方を考えてみたほうが良いかもしれません。
(3)恋愛
人が人を好きになる気持ちまでも制御できません。
少なくとも子供が今どんな人と交際しているのか、どんな人が好きなのかくらいは知っておいたほうが良いでしょう。
子供が自宅に交際相手を連れてきて親に紹介する家庭もありますが、理想はそういった家庭になることです。そこまでコミュニケーションが取れていれば、少なくとも親に内緒で駆け落ちなどをする危険性は少ないでしょう。
(4)拉致・誘拐
子供が1人になる瞬間を狙われるのが拉致・誘拐の特徴です。
中学生や高校生の子供のそばに常にいることは不可能ですので、未然に防ぐ対処法としては、人気のない場所へは立ち寄らない、非行には走らせないなどを徹底させることで防ぐしか手立てはありません。
(5)迷子
とにかく小学校の低学年以下の子供に関しては、目を離さないことが大切です。
ちょっとの隙でも子供は興味・関心のあるほうへと足を運んでしまうため、常に子供から目を離さないことが親の務めだと言えます。
まとめ
今回は子供が行方不明になってしまった場合の捜索方法や対処方法を中心にご紹介してきましたがいかがでしたでしょうか?
子供が行方不明になってしまったかもと思ったそのときが捜索活動開始です。
警察や探偵へ依頼をかけるのと同時に、前述した自力で行える捜索活動はすべて行った上で無事を祈りましょう。