「夫が帰宅する時間が遅い」「土曜・日曜は自分の知らない誰かに会っているようだ。」と、パートナーの不審な行動に、浮気を疑う人も多いはずです。
パートナーを問い詰めたいところですが、証拠が無ければ相手にしてくれないかもしれません。まずは浮気の確たる証拠を見つけたいものです。
ただし、証拠とはいってもどんな証拠を集めるべきか、なかなか迷うはずです。
そこで今回は浮気(不貞行為)の証拠を見つける方法、証拠を集める際の注意点、探偵に依頼する有効性等を解説します。
私達がリサーチした内容をまとめたこの記事を読めば証拠を使った離婚交渉や、パートナーとの関係を修復できるか否かもよくおわかりになるはずです。
横にスクロールできます
目次
浮気・不貞行為とは?あやしいと思ったら何をする?
パートナーが浮気や不貞行為をしている場合、普段とらなかった行動を不意にとりはじめる、というケースが考えられます。
こちらでは浮気や不貞行為の兆候、証拠の収集をすべきか否かについて解説しましょう。
浮気や不貞行為の兆候:何に気をつけるべき?
浮気や不貞行為の兆候である携帯機器、日常生活、趣味・所持品の変化について取り上げます。
スマートフォン・携帯電話の変化
パートナーの以前の携帯機器の使い方と比較し、不自然な対応をとるようになった場合、浮気の兆候が疑われます。主に次のような行動があげられます。
- スマートフォン・携帯電話を自宅でも持ち歩いている
- スマートフォン・携帯電話をロックするようになった
- なぜか着信履歴・メッセージをすぐに削除する
- こちらからの電話に出ない、または返信が遅い
以前、パートナーは携帯機器をリビングに平気で置いていた、ロックすらかけていない、電話やメールの返信が早かった等という場合は、浮気・不貞行為を行っている可能性があります。
仕事・日常生活の変化
普段の行動ではみられなかった行動をとるようになった場合、浮気の兆候が疑われます。主に次のような行動があげられます。
- 残業を理由に帰宅時間が遅くなった
- 頻繁に休日出勤・出張がある
- こちらの予定を知りたがる
- 出費が増えた
- よそよそしい態度が目立つ
- セックスレスまたは以前より性交渉が減少した
帰宅時間が遅くなったり、休日出勤・出張が増えたりするのは、会社での昇進や部署が変更になったというケースも考えられます。
また、セックスレスまたは性交渉の減退は年齢の影響もあるでしょう。しかし、仕事等で大きな変化が無いにもかかわらず、いきなり上記のような行動をとるようになったら注意が必要です。
趣向・所持品の変化
洋服のコーディネートなど自分任せだったのに、突然パートナーがオシャレに気を使いはじめた、持ち物が若者受けする派手なものにかわっている、という場合は気を付けましょう。
主に次のような行動があげられます。
- 急に服装・身だしなみに気を使いはじめた
- 所持品の嗜好が変わっている
- なぜか高級ブランドの洋服やバッグを購入・利用している
- マイカーを頻繁に掃除する
高級ブランドの洋服・バッグ等の購入は、単に収入が上がったという理由も考えられます。
しかし、今までは会社で昇進しても、衣類や所持品に無頓着だったパートナーが、いきなり高級ブランド等に興味を持ち始めた場合、浮気をしている可能性があります。
証拠は集めるべき?
浮気や不貞行為の確たる証拠が見つかれば、パートナーとの離婚や慰謝料請求、逆にパートナーを改心させ関係修復も期待できます。
自分がやれる範囲で証拠は集めても構いません。しかし、パートナーを尾行して見つかったり、パートナーの所持品を手当たり次第に開封したりして、ケンカになってしまう可能性があります。
浮気・不貞行為を疑っているとパートナーに悟られたら、暴力を受けるリスク、いきなり離婚を切り出されるリスクもあるでしょう。
証拠を収集したい場合は、くれぐれも強引な方法は避け、パートナーに悟られず慎重な調査が求められます。
浮気・不貞行為の証拠一覧
浮気・不貞行為の証拠はパートナーと愛人との画像や音声、動画はもちろん、メール、SNSのメッセージ、特定の書類等も証拠物となります。
こちらでは証拠の種類や、パートナーの自白は証拠となるのかについて解説しましょう。
証拠の種類
証拠とはいっても、浮気・不貞行為の確たる証拠となるものもあれば、パートナーが言い逃れできそうな証拠もあります。
なるべく確実な証拠を収集できれば、パートナーを効果的に問い詰めることができるはずです。
- 写真
- メール・SNSのメッセージなど
- ホテルの領収書やポイントカード等
写真
もちろん、パートナーと浮気相手との性行為中の写真や動画ならば、肉体関係があった事実を証明する動かぬ証拠になるでしょう。
ただし、パートナー・浮気相手に悟られず、性行為中の写真や動画を撮るのは非常に困難です。
性行為中の写真や動画でなくとも、性行為直前・直後の写真ならば、肉体関係があった事実を強く推認できます。
例えば、ホテルまたは浮気相手の自宅へ一緒に入退出する写真や動画、二人で旅行に行っている事実がわかる写真や動画等は、確実な証拠といえます。
メール・SNSのメッセージなど
パートナーが浮気相手とメールやLINE・SNSで連絡を取り合っている場合、肉体関係があった内容を発見できれば、十分な証拠になるはずです。
次のような事例があげられます。
- 「いつものように〇時、〇〇〇〇ホテルで待ち合わせしよう。奥さんにバレないでね。」
- 「また会おう。自分の嫁は同じ体位ばかりでつまらない、お前との方が良い。」
また、浮気相手との性行為に関する記載がない場合でも、有力な証拠となるケースがあります。
例えば、パートナーの手帳やスマートフォンのスケジュール・アプリに、浮気相手と会う場所・時間の記録がある、ホテルに泊まった事実のわかるメモ書きが残っていた、等が該当します。
ホテルの領収書やポイントカード等
パートナーが、ホテルやラブホテルの領収書、利用した際に作成したポイントカードを持っていたら、浮気の確実な証拠になります。
領収書や浮気相手の名前等は記載されませんが、ホテルの領収書の名前・宿泊日・日時をチェックしましょう。
もしも、パートナーと自分が利用した身に覚えのない領収書なら、浮気の証拠になります。
またラブホテルのポイントカードに、スタンプが何回も押されているなら、浮気相手と何度も会って性交渉をしている証拠となるでしょう。
意外と見落としがちな証拠
証拠を収集している場合、パートナーが次のような物品や書類を持っていないか確認してみましょう。
- 性交渉に使用する避妊具・道具
- 妊娠や堕胎に関する証明書
性交渉に使用する避妊具・道具を確認する
自分とパートナーとの性交渉では使用していない避妊具が見つかれば、浮気相手との性交渉の証拠物となります。
また、性交渉に使用する道具(主に女性器等を弄ぶ際に利用)を発見した場合も同様です。
ただし、避妊具を見つけても「お前とSEXをするときに使用するつもりだったが忘れていた。」と、パートナーはいい逃れする可能性もあります。
他の証拠(例:写真、メール・SNSのメッセージ等)も収集したうえで、問いただした方が良いでしょう。
妊娠や堕胎に関する証明書
パートナーが持っている可能性は低いものの、浮気相手の妊娠・堕胎を証明できる産婦人科の診療報酬明細書、エコー写真等があれば、浮気の強力な証拠になります。
浮気相手との性交渉はもちろん、妊娠・堕胎させた事実がわかれば、パートナーはもはや言い逃れできません。
取得しやすいが強力な証拠とはいえないもの
浮気調査の際はパートナーから得られやすい証拠物であるものの、強力な証拠いえないものもあります。
- 浮気相手からのプレゼントやメッセージカード
- Suica、PASMO等の利用履歴
- GPS 等
浮気相手と思われる人物からにプレゼントやメッセージカードを見つけても、「プレゼントは得意先からもらった」「メッセージカードは何年も前の元恋人からもらった、とっくに切れている。」と言い逃れるかもしれません。
また、Suica、PASMO等の利用履歴やGPSを確認しても、「得意先を回っていた。」「同窓会に行っていた。」と反論されれば、これ以上は問いただせない可能性があります。
やはり、浮気相手と性交渉に及んでいる事実を証拠としないと、パートナーが浮気を認める可能性は低いです。
浮気・不貞行為の自白は証拠になるの?
パートナーの浮気・不貞行為の自白は証拠になります。ただし、自白の内容を記録しておかないと、離婚や慰謝料請求を裁判所で争う場合、証拠として裁判官は認めてくれません。
裁判所から浮気・不貞行為の動かぬ証拠と認められるためには、自白された事実を主張するだけでなく、パートナーの自白を録音する、念書として書面(パートナーの署名・押印も必要)で残す、という方法で記録を残しましょう。
証拠がないときはどうする?
裁判でパートナーや浮気相手と離婚・慰謝料請求を争う場合、証拠がないと、まず自分の要求は通らないはずです。ただし、示談(話し合い)で解決できる可能性はあります。
自分とパートナーがよく話し合い、今後どのような責任をとるのか冷静に話し合って決めていくのも良いでしょう。
ただし、浮気・不貞行為の証拠がないのを理由に、パートナーが満足に話し合おうとしないならば、弁護士を立てて、依頼者の心情を伝えて説得する等、粘り強く交渉する方法もあります。
また、浮気相手との性的関係まで立証できなくても、親密な関係である事実が立証できるなら、一定の慰謝料を請求できる可能性があります。
浮気・不貞行為の証拠を集める方法
浮気・不貞行為の証拠を集めるなら、確たる証拠を得たいものです。しかし、調査の際の注意点やプロに任せた方が良いケースもあります。
こちらでは証拠の収集で気を付けるべき点、自分で証拠を収集する方法、プロへ依頼し証拠を集める方法について解説しましょう。
証拠を集めるときの法律的な注意点
浮気・不貞行為という悪い事をしているのはパートナーや浮気相手なのだから、その証拠を得るため、何をしても良い、というわけではありません。
あくまで法律を守ったうえで調査しないと、裁判所から証拠として認められないばかりか、自分が罪に問われる可能性もあります。
盗聴や盗撮、住居侵入をしない
浮気・不貞行為の証拠を集めるためとはいえ、パートナーや浮気相手への違法な盗聴や盗撮、住居侵入を行う行為は厳禁です。
浮気相手の自宅に忍び込みカメラや盗聴器等を取り付けると、住居侵入罪(刑法第130条)等の罪が成立する可能性もあります。
合法的に、浮気・不貞行為の証拠画像・動画を撮りたいなら、パートナーを尾行または浮気現場で張り込む方法が考えられます。
そして、ラブホテル等へパートナー・浮気相手が入退出するところを、しっかりと撮影するのです。
浮気発見アプリの利用は控える
パートナーの行動をチェックするために、最近では「浮気発見アプリ」というものが出回っています。
パートナーのスマートフォンにインストールすれば、位置情報やメール等の内容を盗み取れると言われています。
ただし、勝手にパートナーのスマートフォンにアプリをインストールすれば、「不正指令電磁的記録供用罪」(刑法第168条の2第2項)が成立する可能性もあるので注意しましょう。
証拠の捏造・加工は禁止
パートナーの浮気の証拠が見つからないからといって、画像を加工して浮気・不貞行為の証拠にしてはいけません。メールやSNSを偽造する行為も同様です。
このような事実が発覚した場合は、裁判所で証拠と扱われない他、離婚訴訟・慰謝料請求訴訟で自分の主張が通ることはないでしょう。
自分で証拠を集める方法
パートナーのスマートフォンや所持品・ごみを調査する、尾行し浮気相手とラブホテル等に入る写真を撮影する等、いろいろな方法があります。
中でも、ホテルまたは浮気相手宅に、パートナーと浮気相手が一緒に入退出する写真や動画等を撮影できれば、確実な証拠といえるでしょう。
しかし、撮影をしてもカメラのピントがボケて、パートナー・浮気相手の顔がよくわからない、動画を記録したのに後ろ姿しか撮れず誰だか判別できない、というケースも考えられます。
パートナーや浮気相手に悟られず、離れた位置から証拠となる写真・動画を撮影するには、それなりの技術と高性能な撮影機器が必要となるでしょう。
探偵事務所などに依頼して集める方法
自分だけで証拠を集められるか心配だ、仕事や子育てをしていて調査が難しいという場合、探偵事務所等の専門家に依頼しましょう。
探偵スタッフは証拠を押さえる技術の他、高性能な撮影機器を駆使して、調査を行ってくれます。
探偵事務所に依頼するメリット
浮気・不貞行為の調査に経験豊富な探偵スタッフならば、ハイレベルな撮影テクニックで、鮮明な証拠画像・動画の撮影に成功できる可能性が高いです。
また、パートナーは浮気をしているという自覚があるので、浮気相手と性交渉を行う際は、家族や友人、同僚に見つからないか神経を尖らせているかもしれません。
素人が尾行・浮気現場の張り込みをしたら、気付かれてしまうリスクがあります。
探偵スタッフなら、神経質になっているパートナー(調査対象者)と、絶妙に距離をとりながら尾行が行えるはずです。
それに加え、2〜3人の探偵スタッフがチームとなって張り込み・尾行をするので、調査対象者から発見されるリスクを最小限に軽減できます。
調査報告書は裁判でも証拠となる
探偵事務所から取得するのは、証拠画像・動画の他に「調査報告書」があります。調査報告書は裁判の際も有力な証拠となります。
記載されている内容は主に次の通りです。
調査報告書 | 内容 |
---|---|
行動記録 | 調査時間やパートナー(調査対象者)の一連の行動を記載、分単位で添付画像を交え、状況を説明している。 |
立ち寄った場所 | パートナーと浮気相手が立ち寄った場所(例:ラブホテル、公園、レストラン等)の所在地等が明記されている。 |
証拠画像・動画 | パートナーと浮気相手の顔はもちろん、不貞行為に関する行動もはっきりと撮影されている。DVDに記録し提供される場合が多い。 |
調査報告書では、裁判の際に裁判官が重視するポイント(浮気相手と性交渉があったか否か)をしっかりと押さえています。
探偵事務所に頼む際の注意点
探偵事務所ならどこに頼んでもよいわけではありません。
インターネットで気になる探偵事務所のホームページを見つけたら、いきなり依頼はせずに、「探偵業届出証明書」の交付を受けているのか確認しましょう。
探偵業を営む場合、営業所の所在地を管轄する都道府県公安委員会へ、所轄警察署長を経由し、営業の届出をしなければなりません。(探偵業の業務の適正化に関する法律第4条)。
届出後に交付された探偵業届出証明書は、営業所の見やすい場所に掲示する必要があります。なお、探偵事務所の中にはホームページ内で、探偵業届出証明書の番号を掲示しているところもあります。
この証明書を確認してから、調査内容や見積もりについて担当者と話し合いましょう。
浮気・不貞行為の証拠を使って何ができるのか
浮気・不貞行為の証拠をどのように活用するかは、依頼者次第です。概ね次の方法に利用するはずです。
- パートナーと浮気相手への慰謝料請求
- パートナーとの離婚
- パートナーとの関係修復
こちらでは、自分が望むケースごとの手続きや流れについて解説しましょう。
証拠を使った慰謝料請求
パートナー・浮気相手から、言葉では言い尽くせない精神的苦痛を受けたならば、調停や裁判により慰謝料を請求する方法が考えられます。
慰謝料請求の手順、浮気・不貞行為の調査により慰謝料を勝ち取った事例について紹介しましょう。
離婚慰謝料
離婚慰謝料とは、離婚で生じた精神的な苦痛を癒す目的で支払われる賠償金です。
当然、パートナーの浮気・不貞行為が原因で離婚する事態となったので、慰謝料を支払うのはパートナーです。
(1)離婚慰謝料請求の流れ
離婚慰謝料請求を希望するなら、探偵事務所に調査を依頼していた場合、提携弁護士を紹介してもらえます。弁護士をたてれば手続きはスムーズに進められるはずです。
請求の流れは次の通りです。
①書面や口頭による請求
↓
②パートナーとの協議・話し合い
↓
③離婚調停
↓
④離婚裁判
書面・口頭の請求、パートナーとの協議を持たずに、家庭裁判所に調停を申し立てても構いません。
ただし、地方裁判所に離婚慰謝料請求の訴えをしたくても、原則として離婚調停は経なければいけません。
(2)成功事例
夫の携帯を確認したところ、特定の女性と頻繁にメール交換をしている事実がわかりました。
Aさんの心は傷つき、慰謝料を請求したうえで離婚したいと考えました。そこで探偵事務所に相談し調査を依頼します。
【調査の経緯】
探偵スタッフは、浮気の疑いのある夫の休日にあわせ、調査を開始しました。しかし、夫は用心深く不審な行動をとろうとしません。
探偵事務所は一計を案じ、Aさんに数日程度実家に帰省するよう提案します。その提案に従いAさんが帰郷したところ、夫は油断し、朝から自宅を出て浮気相手と接触します。
浮気相手と外食後、あろうことかAさん宅へ浮気相手を連れ込み、性行為に及びます。
【結果】
探偵事務所はAさんに夫の浮気・不貞行為を報告します。
Aさんは弁護士の協力のもと離婚慰謝料請求を実行します。探偵事務所から得た浮気・不貞行為の証拠を裁判所に提示、夫の不貞行為が認められ、多額の慰謝料付きで離婚が成立しました。
参考:あい探偵
不倫における愛人への慰謝料
慰謝料請求は、パートナーだけでなく浮気相手へも請求できます。
(1)浮気相手への慰謝料請求の流れ
こちらの場合も、まずは浮気相手との話し合いで慰謝料請求をするのが一般的です。
請求の流れは次の通りです。
①浮気相手へ慰謝料請求開始の通知書を送付
↓
②不倫相手と交渉・示談を目指す
↓
③示談不成立の場合、裁判所に慰謝料請求の訴えを起こす
示談交渉で解決を目指さず、最初から裁判で浮気相手に慰謝料を請求しても構いません。
(2)成功事例
【調査の経緯】
探偵スタッフは調査対象者(夫)の尾行・監視等を開始し、夫の会社の同僚の女性が浮気相手と判明しました。浮気相手との3回にわたる不貞行為の撮影に成功します。
探偵事務所は、調査結果をもとに、Bさんと今後の対応を話し合いました。Bさんは浮気相手には慰謝料請求を行い、夫とは関係修復を行うと決めます。
【結果】
Bさんは探偵事務所から得た証拠をもとに、浮気相手に示談を申し込み慰謝料250万円と、夫と別れる約束をさせます。
一方、夫は浮気を謝罪しBさんと和解、夫婦関係修復に成功しました。
参考:あい探偵
証拠を使った離婚交渉
浮気・不貞行為を行ったパートナーは「有責配偶者」とされ、有責配偶者からの離婚は原則として認められません。
しかし、裏切られた側からしてみれば、パートナーを信用できなくなり、離婚を決意した方々も多いはずです。
離婚を希望するなら次の流れで進められます。
- 協議離婚
- 調停離婚
- 裁判離婚
それぞれの手続きを解説しましょう。
協議離婚
夫婦の話し合いで離婚に合意する方法です。冷静に話し合えば、当事者だけで手続きを進めても構いません。
しかし、浮気・不貞行為が原因となる離婚では、互いに感情的となり、話し合いがまとまらない可能性もあります。
その場合、弁護士を代理人にたてて協議が可能です。
協議の際は主に次のケースが話し合われます。
- パートナーからの慰謝料
- 子供の親権
- 子供との面会条件
- 子供の養育費を誰が支払うか
- 財産分与の条件 等
話し合いがまとまれば、後々のトラブルを防ぐため、協議で決定した内容は「離婚協議書」として文書化して保管しましょう。
調停離婚
協議離婚では決着が難しいとき、家庭裁判所から調停してもらい離婚を話し合います。これが「調停離婚」です。
調停は夫婦に話し合いの場を提供するもので、調停委員(男女1名ずつ)と裁判官が話し合いを仲介します。
もちろん、浮気・不貞行為の証拠があれば、自分に有利な状況で話し合いが進むはずです。
調停で離婚および離婚条件が決まると、その内容を裁判所は調書にまとめます。調書は判決と同様の効力を持ち、パートナーへ強制的に内容を守らせる事ができます。
裁判離婚
裁判離婚とは調停で夫婦の合意ができない場合、家庭裁判所に離婚訴訟を提起する方法です。
調停では交渉が決裂するケースもあります。パートナーの浮気・不貞行為が原因となっているため、判決によって離婚を成立させる手続きが可能です。
ただし、裁判の過程で互いが和解すれば、判決を待たずに離婚が成立します。
パートナーとの関係について
パートナーの浮気・不貞行為が判明した場合、家族の信頼関係に重大な影響を及ぼす事態となるはずです。
一概に、離婚や慰謝料請求をするだけで解決できる問題とはいえないケースもあります。
パートナーとの信頼関係:浮気・不貞行為がもたらす問題
パートナーと自分・家族との信頼関係は大きく揺らぐはずです。確たる証拠を提示し、パートナーが誠心誠意謝罪する場合もあります。
一方で、自らの行った浮気・不貞行為を、家族に責任転嫁する人物もいるのは事実です。
このような人物は、今後も浮気・不貞行為を継続する可能性があるでしょう。婚姻の継続は不可能と判断したら、離婚・離婚慰謝料請求を検討した方が無難です。
パートナーとの関係を修復することは可能?
自分や探偵事務所が収集した証拠をパートナーに提示して、反省を促し、関係を修復する方法は可能です。
もちろん「再び浮気・不貞行為をしたら、慰謝料を請求して離婚する。」と、釘を刺しておくのも良い方法です。
一方で、浮気相手には慰謝料を請求したうえで、パートナーと別れる約束(約束を破れば、再び高額の慰謝料を請求すると警告)をしても構いません。
この方法をとれば、浮気相手に大きなプレッシャーを与え、パートナーとの関係を断つことにつながるはずです。
心のケア:浮気・不貞行為の証拠によるストレスの対処法
パートナーの浮気・不貞行為が判明し、心が深く傷ついた方々も多いはずです。
そのストレスへの対処法としては、泣く、叫ぶ、スポーツをする等、いろいろとインターネットで紹介されています。
しかし、自分の傷ついた心のケアが一番大切ではないでしょうか。
こちらでは心のケアの相談先や、探偵事務所の安心できるサービスを紹介します。
不倫問題専門のカウンセリングがある
パートナーとの関係修復を図ろうとしても、「他人を抱いたパートナーが許せない。」「パートナーが別人に感じる。」そんな思いを抱えているなら、「不倫問題・夫婦問題専門のカウンセラー」に相談してみましょう。
実績豊富な心理カウンセラーが対応し、気持ちを整理し、思い描いている未来を実現できるようにサポートしてくれます。
対面のカウンセリングはもちろん、電話相談も受け付けているところが多いです。
参考:Beautiful Life / 夫の不倫後~妻の心を回復させるカウンセリング
探偵事務所の安心できるサービス
探偵事務所大手の中には、NPO法人「家族問題相談連盟」等からカウンセラーの認定を受けた担当者が、相談者の悩みや心のケアを行ってくれるサービスもあります。
カウンセリングのサービスを受けられる探偵事務所なら、相談者にとって受け入れ難い事実を知っても、速やかに心のケアを図ってくれるので安心です。
探偵事務所のホームページでは、カウンセラーのサポートについて詳しく明記しているところもあります。
専門家によるアドバイス
パートナーの浮気・不貞行為の確実な証拠を掴む場合、自分だけの力で調査するのは限界があります。
やはり探偵事務所のような専門家の力を借りた方が、確実な証拠を得られる可能性は高くなるはずです。
こちらでは調査を行う心がけ、または見守る際の心がけについて取り上げます。
調査は自分ができる範囲で無理なく
パートナーの浮気・不貞行為は気になるものの、自分が他に仕事を持っていたり、子育てを行っていたりしたら、仕事や子育てを優先しましょう。
どうしても証拠を掴みたいなら、自宅に戻ったパートナーの所持品や、スマートフォン等のメール・SNSの履歴等をチェックする等、なるべく自宅内で完結できる調査を進めましょう。
その調査で不審な点が見つかったら、速やかに探偵事務所へ相談した方が無難です。
浮気・不貞行為の証拠となり得るものを提出すれば、探偵事務所ではそれを参考に、調査を開始できます。
自分が発見した証拠が、探偵事務所の調査へ大いに役立つのです。パートナーの尾行や浮気現場の張り込みのような重労働はプロに任せ、後は調査結果を待つのが賢明な判断です。
待っている間は焦らない
パートナーの浮気・不貞行為の調査を探偵事務所に依頼した場合、後は基本的に任せておくだけで構いません。
探偵事務所の中には、一定の時間を設定し、現状報告をメール等で行ってくれるところもあります。
このサービスさえあれば、パートナーがどんな行動をとっているか、離れた場所にいてもわかります。
ただし、浮気相手と会いホテルに入ったという情報があると、居ても立っても居られない精神状態になるのは無理もありません。
パートナーと浮気相手に怒りを覚え、現場に向かいたい人もいるはずです。この場合は、探偵スタッフから無理に場所を聞き出さず、じっと結果を待ちましょう。
探偵スタッフの邪魔になる行動を取っては、確実な証拠は得られません。
パートナーの浮気・不貞行為が発覚しショックを受けたら、担当者のカウンセリングを受け、精神面の安定を図ることをおすすめします。
まとめ
今回は、浮気(不貞行為)の証拠の見つけ方と慰謝料請求に有利となるものを解説しました。
浮気・不貞行為の確実な証拠となるのは、やはりパートナーと浮気相手の性交渉の事実です。ただし、この証拠を掴むのは、素人ではなかなか難しいはずです。
探偵事務所のサポートを受けた方が、確実な証拠を得られる可能性は高まります。
横にスクロールできます