「所在調査」と言うと少し難しく聞こえてしまいますが、これは「人探し全般のこと」を指しています。
各探偵事務所により人探しの呼称は異なりますが、調査対象者の所在や状況を調査するという意味では同じことです。
一言で所在調査と言っても、その捜査範囲はある一定の基準を設けられており、探偵事務所と外務省で行われる所在調査では大きな違いがあります。
そこで今回は、所在調査とはどういったものなのか?
私達がリサーチした内容を元に、その具体的な方法や調査料金を中心に紹介していきます。
目次
所在調査とは?
では、そもそも所在調査とはどのようなことをするのでしょうか?
あくまで一例ではありますが、例えば
- 「家出をしたまま帰らない子供を探したい」
- 「駆け落ちした妻の居場所が知りたい」
- 「失踪した旦那の行く先を知りたい」
- 「認知症の祖母が行方不明になったので見つけて欲しい」
など、人探しに関連することであれば、あらゆることを調べることができるのが所在調査です。
しかし、あらゆることを調べるとは言っても、法に触れるような所在調査はどこも引き受けてくれません。
具体的には事件につながるような事案のことであり、「ストーカーにつながるようなケース」「DV(家庭内暴力)につながるようなケース」など、明らかに犯罪につながるようなケースでは所在調査はできません。
探偵事務所は数多くありますが、優秀な探偵が在籍している大手探偵事務所ほど、こういったルールを厳しく守っています。
また、キャリアのある探偵であれば、虚偽の報告があった場合でも、依頼が犯罪につながる可能性があるのかどうかも見分けることができるので、所在調査の依頼の際は、嘘偽りなく正直に話しをするのが賢明です。
何でも引き受けてくれるイメージも強い探偵ですが、前述した通り法律を守りながら職務を遂行するため、特にプライバシーに関わる依頼の場合には、どこの探偵事務所も慎重に所在調査を行います。
外務省が行っている所在調査
実は、外務省も所在調査を行っているのをご存じでしょうか?
国で人探しをしてくれるとなると、民間の探偵よりも安く効率よく探せるのでは?と思ってしまう方も多いのではないでしょうか?
しかし、外務省の所在調査には明確な依頼条件が存在します。
それは、「三親等内の親族」または裁判所・官公署・弁護士会などの「特定の機関・団体」からの依頼によるものが前提です。
また、海外に在留している可能性が高く、長きに渡りその所在が確認されていない日本人の「住所・連絡先」などを在外公館が保有する資料を基に調べることしかできません。
留意事項も7項目あり、前提として日本国籍を有し生存が見込まれる者を対象としています。
このように、外務省では条件がいくつかそろった場合にのみ所在調査に踏み切ってくれますが、探偵では法に触れない限りは所在調査に条件はありません。
外務省の所在調査に該当する場合は、もちろんこちらの方法を選択するほうが良いですが、そうでない場合はやはり探偵に依頼するしかありません。
日本国外への失踪、日本国外にいることが証明できる場合などには、一度外務省へ問い合わせてみることをお勧めします。
具体的な探偵の調査方法を紹介します
では、具体的に探偵へ依頼した場合には、どのような方法で調査対象者を探してくれるのかをご紹介します。
調査方法別に下記にまとめてみたのでご覧ください。
(1)尾行・張り込み・聞き込み(人海戦術)
これらの言葉に聞き覚えがある方も多いと思います。探偵の基本と言えば、「尾行」「張り込み」「聞き込み」です。
単純な作業ではありますが、複数の調査員で一気に作業をする(人海戦術)ことにより、その効果は短期間で大きな成果をもたらします。
不倫・浮気・行方不明など、どのような調査依頼でも基本的に行われることの1つです。
(2)データ調査
これはあまりイメージを持てない方も多いと思います。
これだけインターネットが普及してきましたので、探偵においてもネットを活用した「データ調査」が行われています。
捜査対象者の名前や特徴、そして経歴、他には乗っている車の情報など、少しの情報から捜査対象者の所在まで明らかにできます。
公人・私人問わずSNSを利用している方も多いため、データ調査がより効果を発揮します。
(3)探偵犬調査
警察犬ならず「探偵犬」をご存じでしょうか?
探偵犬とは警察犬OBや現役警察犬のことを言います。
もともと警察犬は警察で管理されている訳ではなく、普段は民間の家で犬として飼われています。
警察からの要請があった際に出動するという仕組みになっているため、それを民間でも活用しようとなったのが、今ご紹介している探偵犬なのです。
探偵犬の優れた嗅覚により、人間では対応しきれない範囲での調査が可能です。
所在調査の調査料金はいくら?
さて、高額なイメージも強い探偵への調査料金ですが、実際にはどのくらいかかるのかを見ていきましょう。
探偵事務所により調査料金は異なるというのが正解なのですが、平均的な調査料金としては50万円~80万円が相場となっています。
また、料金体系も各探偵事務所により異なり、「時間給タイプ」「成功報酬タイプ」「セット料金タイプ」など、さまざまな料金体系が用意されています。
時間給タイプはその名の通り、時給○○円という形で調査料金が計算されます。
短時間で解決する案件であればこちらをお勧めします。
そして、成功報酬タイプですが、これは初めに着手金のみを支払い、依頼が解決した後で成功報酬を支払うシステムです。
わりと高額になるケースが多いですが、調査時間がかかる、または調査内容が複雑な場合などにはこちらを勧められるでしょう。
最後にセット料金タイプですが、これは「5時間で8万円」などのようにセットで料金が決められています。
こちらも時間給タイプと同様に、時間で区切るほうがお得な場合は選択すべき料金体系です。
なぜ探偵事務所で調査料金が異なるのか?
これに関しては、なぜ野菜が八百屋によって価格が違うのか?と同じだと想像してください。
探偵事務所はたくさんありますが、それぞれに所属している探偵もスキルや稼働時間などに違いが見られます。
警察OBやベテランの探偵が所属する事務所はやはり高額ですし、逆にスキルも実績もない探偵事務所であれば、その分だけ調査料金も安くなる傾向にあります。
もちろんそれだけで調査料金が決められている訳ではありませんが、探偵事務所の調査能力に比例していると考えるのが良いでしょう。
所在調査を安く済ませる方法とは?
所在調査を一番安く済ませる方法は、自力で所在調査をすることに尽きます。
自分で全ての情報を集め、張り込みから聞き込みを行うことによりお金を一切かかりません。
しかし、自力で行うにはやはり限界もあるため、当サイトでは探偵事務所への依頼をお勧めしております。
ちなみに、探偵事務所への依頼で調査料金を安く済ませる方法としては、直接交渉しかありません。
うまく時間給タイプを活用したりするのも良いですが、率直に探偵へ安く済ませたい旨を話しましょう。
きっとあなたの懐事情にも応えてくれます。
まとめ
今回は所在調査の料金や方法などに関してご紹介させていただきましたが、みなさんいかがでしたでしょうか。
所在調査を探偵に依頼するには調査料金がかかりますが、自力でやって結果が出なかった、または手遅れになってしまったということを考えると、探偵への依頼に勝るものはありません。
調査料金に関しては、探偵に相談することにより適切な対応してくれるため、安心して依頼することをお勧めします。