妊婦には夫への不満や子育てへの不安やプレッシャーなど、見ただけではわからない様々な負担がかかっています。
ストレスに耐えきれなくなると、家出をしてリラックスしたり夫へ不満を訴えたりするケースがありますが、中には最悪の自体を招くこともあります。
「そのうち帰ってくるだろう」
「一時的なものだから放っておくのがいい」
と思っている方は、私達がリサーチした内容をまとめたこの記事を参考に、家出した妊婦への対応を考えてみてください。
目次
妊婦の家出の原因は?
お腹に子供を抱えたまま家出するということは、かなりのストレスを抱えていたり不満があったりすると考えられます。
妊婦が家出をする主な3つの原因について、それぞれ詳しく見ていきましょう。
(1)マタニティーブルー
女性は妊娠すると、ホルモンバランスが変化して精神的に落ち込んだり、だるさや疲れなどを感じやすくなったりします。
それ以外にも、出産の痛みや子育てへの不安からイライラしたり落ち込んだりするなど、精神的に不安定になりがちです。
家出して解決できるものではないと分かってはいても「なにか行動を起こさないと落ち着かない、不安だ」という心理が働くこともあるでしょう。
(2)パートナーへの不満
「自分が妊娠しても家事を手伝ってくれない」「タバコを辞めてくれない」など、夫への不満が爆発するケースもあります。
妊娠初期はつわりがあり、食べ物や生活習慣に気を遣ったりしますし、妊娠後期になれば自分で靴下すら履けなくなるのです。
妊婦自身ではどうしようもない部分は、夫に助けてもらいたいのが本音。
男性にはなかなか理解しづらいかもしれませんが、何気ない不満が溜まると家出して、環境を変えることで解決しようとします。
(3)ストレスやプレッシャー
両親に孫の顔をみたいといわれ続けてきたり、仕事復帰への不安やプレッシャーが積み重なったりするなど、周りの人や環境からのプレッシャーがストレスになる場合もあります。
一人になりたい願望や、環境から逃げることで解放されたいという気持ちから家出するケースです。
精神的負担はお腹の子供にも悪影響ですし、場合によっては妊婦の身の安全も危ぶまれます。
家出に危険性はあるのか
妊婦に限らず、一時的な家出は珍しくありません。
しかし、状況や家出した理由によっては早く探さないと危険度が高くなります。
「大したことはない」「気が済めば返ってくるだろう」と思い込まず、状況に応じて対処する必要があるのです。
(1)妊娠時期によっては危険度が高い
ひと言に妊娠といっても、約10ヶ月の間にお腹の中では様々な変化が起こっています。
安定期といわれる妊娠5~7ヶ月(16週~27週)にはつわりも治まり、流産のリスクが低くなります。
あくまでも目安なので、個人によっては安定期に入ってもつわりが治まらない人もいますし、流産や死産の可能性がゼロになるわけではありません。
特に、安定期に入る前の妊娠初期に母体に負担をかけるのは危険です。
妊娠後期でいつ生まれてもおかしくない時期には、家出先で急に陣痛がはじまる可能性もあります。
家出先で誰かが助けられる環境であるとも限らないので、早めに探しましょう。
(2)自殺の可能性も捨てきれない
学生や未成年の望まない妊娠の場合は親にも相手にも言えず悩み、自殺する可能性もあります。
大人の女性でもプレッシャーやストレスが強く、子育てに将来性が感じられない場合にはそのような選択をしてしまうケースがあります。
真面目な性格な人ほど不安やストレスを感じやすいため、身近にいるパートナーが見守る必要があるでしょう。
妊娠すると人が変わったようになることもあるので、万が一の危険性に備えることが大切です。
(3)事件や事故に巻き込まれているかも
本人は一時的な家出のつもりでも、家出先で事故に巻き込まれていたり体調を崩したりして、帰りたくても帰れない状況に陥る可能性もあります。
妊娠していると、本人にも予想できない不調が起こる場合もあるのです。
妊婦は体調の起伏が激しいので、本人の意思とは関係なく身動きが取れなくなったりお腹の子供の安全性が危ぶまれるケースもあります。
家出した妊婦は無事なのか?家出先はどこ?
家出した妊婦の行き先は、車があるか電車移動かによっても変化します。
徒歩の場合は荷物もありますし、近くのファミレスや図書館で一時的な家出をするケースも少なくありません。
一時的な家出の場合は無理に連れ戻さず、妊婦の気持ちが楽になる対策法を選びましょう。
(1)実家
妊婦の実家がそう遠くない場合には、最も安心できる実家に行くことが多いです。
実家であればなにかあったときにもサポートしてもらいやすいですし、気もお金も使う必要がありません。
家出に実家を選ぶ場合は、一時的な家出だと思って間違いないでしょう。
時間が経てば気持ちが落ち着いて、家に帰ってくるかもしれません。
妊婦がいなくなったら、まずは実家に聞いてみることをおすすめします。
(2)ホテルやカプセルホテル
実家の次に多いのが、ホテルやカプセルホテルなどに泊まる場合です。
ストレスやプレッシャーに晒された妊婦は一人になりたいという願望も強いため、一人になれるホテルなどに行く可能性も高いです。
ホテルなどに泊まっている場合も一時的な家出である可能性が高く、リフレッシュのつもりで家出するというケースが多くみられます。
(3)漫画喫茶
ホテルやカプセルホテルと同様にシャワーがついており、マンガやインターネットで時間を潰せる漫画喫茶に滞在するケースもあります。
「なにも考えずにリフレッシュしたい」「一人で思うように過ごしたい」という場合には、飽きずに安心して過ごせる漫画喫茶に泊まることも少なくありません。
この場合も一時的な家出である可能性が高く、頭が冷えれば家に帰ってくるという場合が多いです。
かかっている病院や助産院に連絡するべき?
妊婦が家出したら、体調やお腹の子供の安全が気になるでしょう。
行方が分からなくても、病院には通っていたり相談をしていたりする可能性があるので、妊婦が家出したらかかりつけの産婦人科や助産師に連絡をいれることをおすすめします。
妊娠後期の場合はとくに、急に陣痛がきて病院に運ばれるケースもあるので、あらかじめ連絡を入れておくとよいでしょう。
情報共有や情報提供の意味でも、かかりつけの病院や助産院に連絡しておくことで家出人を探しやすくなります。
警察に届けた方がよいのか
警察は殺人などの凶悪犯罪を専門としているので、基本的に家出人を探すことはしません。
ただ、家出人の身に危険が迫っていたり自殺の可能性が高かったりするなど、一刻を争う場合には捜査してくれます。
妊婦の家出は一時的なものであるケースも多いですが、事故や事件に巻き込まれたり、体調を崩して動けなくなったりしている可能性も少なくありません。
緊急度が高いか分からない場合でも、心配で探したいという強い気持ちをアピールすれば警察が動いてくれる可能性は高まります。
警察は捜査してくれないことも
とはいえ、警察が緊急性がないと判断すれば捜査は行われません。
遺書が残っていたり、命の危険が迫っていたりする証拠がある場合にのみ、本格的な捜査が行われます。
警察は動きにくいとはいっても、何もしないよりは効果があります。警察に届ければ行方不明者の情報が全国に共有されるので、巡回や職務質問、検問などで見つかる可能性が高くなります。
家出人の生存率は、時間が経つごとに低くなります。パートナーの身の安全を確保するには「騒ぎにしたくない」「大した事ない」と思わず、早い段階で行動を起こせるかにかかっているのです。
自分で家出人を探す方法
警察が捜査してくれない場合には、自分で探す方法もあります。
自分で探すには、以下のような方法がありますが効率が悪く、時間だけが経過してしまうリスクがあるので注意が必要です。
(1)手がかりを探す
家出が発覚したら、まずは家の中や車の中に遺書がないかを探しましょう。
遺書があれば一刻を争う事態なので、警察が動く理由になります。
遺書がなくても、メモや日記に「死にたい」という記述があれば要注意です。
明確な証拠がない場合には、ゴミ箱や机の引き出しなどにヒントがないか探します。
インターネットの検索履歴からも情報を得られることがありますし、レシートでなにを買ったかが分かれば、行き先や緊急性を判断できるでしょう。
(2)連絡を入れ続ける
妊婦が家出した場合には、本人に連絡を入れ続けましょう。
家出の理由が夫への不満であるケースが多いので、夫が妻に歩み寄る姿勢が大切です。
万が一、家出人が自殺を考えている場合こそ「そのうち帰ってくるだろう」という思い込みにはリスクがあります。
心配していることや至らない部分を改善するという旨のメッセージを入れれば、最悪の事態を避けられるかもしれません。
(3)行きそうな場所をあたる
近所の人や親しい人、友人や家族に連絡をしてみて情報が得られない場合には、家出人が行きそうな場所を探します。
妊娠後期だと遠くへ行けない可能性が高いので、行動範囲内でよく行く場所を当たってみましょう。
安定期で行動範囲が広い妊婦の場合には、電車や車があれば遠くへ行けるため、探すべき範囲が広がります。
妊娠中の不安やストレスから、自分の馴染みのある場所へ行く可能性も高いです。
探偵に依頼すると見つかりやすい
上記では、警察が捜査してくれない場合に自分で探す方法を紹介しました。
何もしないよりは家出人を無事に発見できる可能性が高まりますが、自分で探す方法には限界があります。
闇雲に探し回ると効率が悪くて疲れてしまうだけでなく、時間だけが経過して家出した妊婦の身に危険が迫る可能性が高くなるのです。
事故に巻き込まれて母子ともに命の危険にさらされたり、流産や死産の確率が高くなったりします。
なるべく時間をかけずに無事に家出人を連れ戻すには、探偵に依頼するという方法もあります。
探偵は警察犬を導入したり科学的な捜査をするなど、警察にも負けない捜査力があるのです。
探偵は根拠や論理に基づいた捜査で人を探すプロで、プライバシーを守りながらも的確な捜査を行います。
警察に相談すると噂になったり、大騒ぎになったりするのが嫌だという場合には探偵がおすすめです。
まとめ
妊婦の家出は個人の違いだけでなく、妊娠時期や原因によっても行動が変わります。
一時的な家出で、すぐに帰ってくると安心したい気持ちはわかりますが、家出の原因がお腹の子供や子育ての不安にある場合には自殺の可能性も捨てきれません。
どんな状況でも家出人を無事に連れ戻したいのなら、いかに早い段階で行動に移せるかが重要なのです。警察に頼る方法もありますが、本格的に捜査してくれないケースが多いです。
だからといってなにもしないでいると、家出した妊婦が無事に帰ってくる可能性が低くなります。
そのような場合のために、探偵に頼るという方法を知っておきましょう。