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夫が家出(失踪・行方不明)してしまった!配偶者が今すぐとるべき行動とは?

夫が家出(失踪・行方不明)してしまった!配偶者が今すぐとるべき行動とは?

「夫が突然、妻と子供を残して家出した」
「仕事から何日も帰宅していない」

といった事態に対して、残された妻や家族はどのような行動を取ればよいのでしょうか?

行方不明者の捜索で最初に浮かぶのは警察への依頼ですが、実は夫(旦那)の行方不明が失踪か家出かで警察の対応は大きく違います。

今回は、夫が失踪 or 家出した場合に妻がとるべき行動について私達がリサーチした内容を元に解説します。

夫が失踪or家出する原因とは

成人男性が家族に何も告げず、いきなり失踪や家出をするなどなかなか想像できないことかもしれません。
しかし、男性ほどプライドが高かったり、他人に迷惑をかけたくなかったりして、とつぜん失踪するケースが多いものです。

ここでは、夫が失踪or家出する原因を考えてみましょう。

(1)失踪の原因と考えられること

失踪を「本人の意思とは関係のない行方不明」と定義すれば、もっとも多い失踪の原因は認知症などの疾病関係です。

高齢者の夫婦の場合、夫が認知症を患っていて、妻が介護をしているというケースも少なくないでしょう。

認知症の患者は家の中だけでなく家の外を徘徊することもあり、事故や行方不明という事態が起こる可能性も高くなります。

警察庁の調査によると、平成28年に行方不明となった人の総数84,850人のうち、認知症や認知症の疑いが原因とされる行方不明者は15,432人と報告されています。

参考:平成28年における行方不明者の状況

認知症の患者は周囲への注意が難しくなるため、道路や線路に立ち入ってしまったり、真夏の炎天下では脱水症状や熱射病になったりするおそれもあります。

このように命や身体に危険が迫っている状況では、一刻も早く警察に届け出ることが肝心です。

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(2)家出の原因と考えられること

家出を「本人の意思で家を出ること」と定義すれば、家出の原因は多岐にわたります。
ここでは、成人男性のおもな家出の原因と考えられるものを挙げてみました。

①仕事での失敗

職場での人間関係や仕事関係でパワハラやモラハラなど精神的苦痛を受けた場合、自分では責任を負いきれないほどの失敗があった場合などは、この場から逃げ出したいという思いで帰宅をせず、そのまま家出へとつながるケースが多いようです。

成人男性はプライドが高いところがあり、特に仕事の悩みは家族や友人、職場の同僚に打ち明けにくいものでもあります。

そのため、だれにも知られずにひっそりと居なくなる可能性も非常に高く、残された家族が夫の家出に気づきづらいという難点があります。

②浮気や不倫

連日メディアで芸能人の浮気や不倫が報道されているように、たとえ妻子持ちの男性でも、別の女性と浮気や不倫をして、夜逃げ同然で家出することも少なくないようです。

夫の携帯電話やスマホに女性から頻繁に連絡があったり、仕事でもないのに遅い時間に帰宅したりといった不審な行動がある場合は、浮気や不倫の可能性があると考えられるでしょう。

③妻との関係の悪化

妻との夫婦喧嘩から家出に発展するケースは非常に多いようです。
また、最近では妻から夫へのDV(ドメスティック・バイオレンス)も増えています。
夫婦関係が悪化していると感じた場合は、お互いに歩み寄って話し合いの機会を持つことが肝心です。

捜査を始める前にやるべきこと

夫がとつぜん行方不明になると、残された妻や子供は大きなショックを受けます。
とくに夫の収入が家庭の経済を支えている場合は、今後の生活や育児について不安を感じ、気が動転してしまうものです。

しかし、できるだけ早期に夫を発見するには、捜索の手がかりとなるものを見つけるため、すぐに行動を起こさなければなりません。

警察や探偵に捜査の出がかりを提出するためには、具体的にどのような行動を取れば良いのでしょうか?

(1)書き置きの有無を確認する

まずは夫が書き置きを残していないかどうかを確認しましょう。
現役で働いている男性の場合は、メモのような手書きのものよりも、メールやLINEなどを書き置き代わりに使っているかもしれません。

書き置きの内容によっては、どこへ向かったのか、自殺をほのめかす遺書ではないのか、など重要な情報を得ることもできますし、捜索の必要性や緊急性も読み取れます。
警察や探偵に捜索を依頼する場合は大事な手がかりとなりますので、書き置きが残されていないか必ず確認するようにしましょう。

書き置きのメモやメールなどが一切なく、夫がとつぜん行方不明になった場合は、疾病による失踪や事件・事故に巻き込まれた可能性も考えられます

(2)職場に連絡する

夫が何の連絡もなしに長時間帰宅していないのであれば、職場に連絡してみましょう。
職場の同僚が夫の行方を知っていたり、行方不明の原因となるようなことについて話してくれたりするかもしれません。

(3)車の有無、行きそうなところを探す

夫が車を所持している場合、自宅の駐車場に車が停まっているかどうかも確認するべきです。
車で行方不明になったのであれば、ナンバーから足取りをつかむことができます。
また、夫が車を使って行きそうなところを探す方法もあります。

車が自宅に残された状態で夫が行方不明になった場合は足取りがつかみにくいため、別の発見につながる手がかりを探す必要が出てきます。

(4)友人や知人に確認する

妻や家族には家出することを知られたくない場合、気の置けない友人や知人には相談している可能性もあります。
夫の友人や知人の連絡先が分かる場合は、夫が家出した原因や居場所について確認することもひとつの方法です。

(5)夫の所持品を確認する

夫の所持品や自宅に残していったものから、だいたいの行先を推測することができます。

たとえば、数万円にのぼる現金や銀行通帳、クレジットカード、さらに数日分の着替えを持ち出している場合は、長距離を移動したり、外泊をしたりということが考えられるため、長期の家出・失踪になるでしょう。

あるいは、認知症を患っているわけでもないのに、現金の入った財布やスマホなど外出時には持ち歩いているようなものを残したまま行方不明になっている場合は、事件・事故に巻き込まれている可能性も高いため、すぐに警察に届け出るようにしましょう。

夫が失踪した場合に取るべき行動

失踪した夫が高齢者だったり、認知症などの疾病を患っていたりする場合は、身体や生命に危険が生じる可能性が非常に高くなります。

警察ではそのような行方不明者を「特異行方不明者」と分類しており、届出が合った場合は積極的に捜索に動いてくれます。

(1)特異行方不明者とは

特異行方不明者とは、国家公安委員会の「行方不明者発見活動に関する規則」の第2条第1項で定められている次の項目に該当する行方不明者を指します。

  1. 殺人、誘拐等の犯罪により、その生命又は身体に危険が生じているおそれがある者
  2. 少年の福祉を害する犯罪の被害にあうおそれがある者
  3. 行方不明となる直前の行動その他の事情に照らして、水難、交通事故その他の生命にかかわる事故に遭遇しているおそれがある者
  4. 遺書があること、平素の言動その他の事情に照らして、自殺のおそれがある者
  5. 精神障害の状態にあること、危険物を携帯していることその他の事情に照らして、自身を傷つけ又は他人に害を及ぼすおそれがある者
  6. 病人、高齢者、年少者その他の者であって、自救能力がないことにより、その生命又は身体に危険が生じるおそれがあるもの

引用元:行方不明者発見活動に関する規則

いずれも本人や他人に危害が及ぶ可能性が高いため、該当する場合はすぐに警察に届け出て、捜索を開始してもらうようにしましょう。

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(2)行方不明者届を警察に届け出る方法

失踪した夫が特異行方不明者に該当する場合は、一刻も早く行方不明者届を警察に届け出ます。
届出人は失踪者の配偶者や親族、同居人に限られ、届出の際は身分証明書、印鑑が必要になります。

緊急性の高い行方不明事案であれば、すぐに警察が捜索に動き出します。
早期の発見につながるよう、捜索の手がかりになるようなものはすべて警察に提出するようにしましょう。

夫が家出した場合に取るべき行動

緊急性や事件性の薄い家出に関しては、警察は行方不明者届を受理しない可能性もあります。
警察には「民事不介入の原則」があり、より事件性の高い事案から優先して捜索をする・しないが判断されるためです。

また、警察が夫から「捜索願不受理届」を受理していた場合も、行方不明者届は受理されません。

捜索願不受理届とは、家出した本人が警察に対し、「捜索を望まない」という意思を表明するもの。
警察が届出を受理していた場合、本人の意志を尊重して捜索をおこなわないというルールになっています。

では、警察が捜索に動いてくれない場合に、妻や家族はどのような行動をとればよいのでしょうか?

(1)自分で探す方法

チラシやポスターを使って目立つところに張り出すという古典的な方法から、最近ではSNSを使って不特定多数の人に捜索の協力を呼びかける方法など、妻や家族でもできることはあります。

費用があまりかからないというメリットがある反面、時間や手間をかけても見つからない可能性があるというデメリットも押さえておきましょう。

(2)探偵事務所の利用を推奨

普段の生活やプライベートの時間を確保しながら、夫の失踪や家出の捜索もするというのは、あまり現実的な方法ではありません。
なるべく短期間で確実に夫を発見したいのであれば、人探しのプロである探偵事務所に依頼する方法がおすすめです。

探偵事務所は人探しのプロフェッショナルです。捜索の緊急性の高い失踪・行方不明に近いケースから、警察が事件性のない失踪や家出と判断して捜索に積極的になってくれないケースまで、依頼があればすぐに捜索に動いてくれます。

探偵への依頼は高額な捜査費用がかかりますが、捜索の手がかりとなる情報や物品をなるべく多く提出すれば、早期の発見につながる可能性があります。

失踪にしても家出にしても探偵事務所に無料相談するのも方法の1つ

多くの探偵事務所では、随時メールか電話での無料相談に対応しています。

夫の失踪or家出にかかわらず、以下の理由によりまずは探偵事務所の無料相談を利用されることをおすすめします。

(1)警察に届出をしても捜索に動いてくれるかはわからない

ここまでに何度も指摘しているように、たとえ警察が行方不明者届を受理したとしても、家出や失踪でも事件性や緊急性がないと判断されれば、積極的な捜索はおこなわれません。

一方で、探偵事務所はどんな状況であれ人探しの依頼を受ければ捜索に動いてくれます。

(2)無料相談で最適な方法を教えてくれる

自分で人探しをするにしても、限られた時間のなかで最適なメソッドを実行することはかなり難しいものがあります。
また、SNSを活用するにしても、予期しない個人情報の漏洩など諸問題が起こることも考えられます

探偵の無料相談では、人探しを依頼する・しないにかかわらず、親身になって配偶者や家族がとるべき最適な方法を教えてくれます。

警察が捜索に動いてくれる可能性が低い場合や、捜索について冷静なアドバイスを受けたい場合は、信頼できる探偵事務所に無料相談されることをおすすめします。

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まとめ

今回は夫の失踪or家出について、警察の対応の違いや捜索方法について解説してきました。

  • 失踪した夫が特異行方不明者に該当する場合は、すぐにでも警察に行方不明者届けを出すこと。
  • 家出の場合、高い確率で早期の発見が期待できる探偵に依頼することがおすすめ。

以上のポイントを踏まえて、夫が失踪or家出したときでも、冷静に判断・行動することを心がけましょう。